つかの間の再会
1486 106

木漏れ日の降り注ぐ駅前の並木道で
信号待ちをしている君を見かけた
髪型と服装以外何も変わっていない君
懐かしい気持ちが風に乗って蘇る

今なら気兼ねなく話せると思い
君の元へ駆け寄ろうとしたその時
君の手を握った見知らぬ人の影

もう未練は残っていないはずなのに
何故こんなに切ないのだろう
この胸は今にも張り裂けそう
変わってしまったのは一体どっち
お互いあの頃のままではいられない

そして君は何も気付かずに
私の横を通り過ぎる
私も違う道へ歩き出す


自由詩 つかの間の再会 Copyright 1486 106 2007-03-11 13:04:39
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