記憶<18のprose-11->
ウデラコウ
懐かしいノートを 取り出した
短い詩と ともに 行ったり来たりする心が
眠っていた
そうだね そんなこともあったね
1つも忘れてなんかいないと思ってた あの時からの出来事も
いつしか些細な記憶は抜け落ちて
いつも見慣れてる記憶よりも
そういった些細な記憶に 忘れかけてたきっかけが潜んでいて
1つ1つ取り出しては 鮮明に蘇る 淡い情景を抱き締める
何一つ無駄な記憶なんてないんだ
ただ 持ち歩けるのには限りがあるから
他は全部このノートに書き溜めて
懐かしい風が 僕を誘ったら
そっと取り出して また読み返すんだ
そうすれば
どこにいたって 何をしてたって
僕は すぐに あの日の僕に戻って
いつでも 真っ白な気持ちで
君を愛することができる
この先もずっと
沢山の言葉と記憶が
このノートを埋めてゆきますように・・・
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