悲しい話
チアーヌ

彼氏ができました
毎日がドーパミン全開の日々
ウキウキハイテンション
さて
わたしはふと考えた
今はこんなに彼のこと大好きだけど
よくよく思い出してみれば
前の彼氏のことも本当に好きだった
この恋が永遠に続くと信じていた
けれど恋は壊れた
あんなに好きだったはずなのに
いろんなことがいろんな風に
普通の恋人たちに普通に押し寄せて
そして
何もかも色あせた
自分でも前の彼氏のどこが好きだったのか
どうしても思い出せない
一体あれはなんだったんだろうなあ
なんて考えていたら
その晩夢を見た
なんと次の彼氏が出来ている夢で
やっぱりわたしは今の彼氏のどこが良かったのか
もう思い出せない
明け方目を覚まして
まだ暗い天井を眺めながら
寂しくなって泣いた
きっとずっとこうなんだ
わたしはすぐに忘れてしまう
彼をこんなに愛していること
すべて忘れてしまう
そして新しい恋をする
そして今のように
幸せな気持ちになってハイになって
それはそれは毎日が上機嫌になる
彼と別れてどんなに寂しくたって
わたしはきっとまた誰かを好きになるんだ
そう思ったらわたしはとても悲しくなって
何もかもから遠ざかりたくなって
また
寝た


自由詩 悲しい話 Copyright チアーヌ 2007-03-10 16:55:06
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