酔狂人 in インターネット
リヅ

誰かと飲みたいんですよ。めちゃめちゃ。
今年入ってから誰とも飲んでなくてさ。
ずっと一人で寝酒あおっててさ。もういい加減虚しくなってきてさー…

っつーのはとりあえず置いといて。
インターネットとリアルでのコミュニケーションの違いについての話、します。

インターネットって、おかしな世界ですよね。感覚が通用しない。
五感の、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、
これらのどれも働かせないで人と交わることができる。
五感が働かないんだから第六感なんかそれ以前の問題。
それから名前。
リアルだと自分がなんかやろうと思ったときに、自分特有の名前と顔が、周りの人間に示される。
その行動の結果が自分にとって都合の悪いことになったとしても、名前と顔があれば逃げられない。責任が生じる。
でもネットだとハンドルネームなんていくらでも変えられるんだよね。顔も見えないし。
ネット上だと周りの人間に示すものを誰も持つことができない。
誠意や、覚悟や、そういったものを確固とした形で証明することがどうしてもできない。
あと、自分の取りたいコミュニケーションだけを選ぶことができるというのもある。
リアルでは、学生の身分だと教師や母親の小言とか、聞きたくなくても、聞かされるよね。
もう大人って年齢の人もそういう子供時代を経由してきて今があるわけだし、
いくつになってもあるでしょ、なんとなーく気の合わない友人の意見聞かされたりだとかさ。
ネットは自分のサイトやブログに自分にとって耳障りの悪い言葉を投げかけてくる人がいても、
アク禁かけて、簡単に耳塞ぐことができる。
現フォにもあるよね、フィルター機能。私、正直この機能いらんと思ってるのだけど。
それに会いたい人に簡単に会える。趣味の似てる人、歳の近い人…。
“会いたい人”って私は幻想のような気がするけど。
ただ、自分にとって都合の良い言葉ばっかり選んでぬるま湯の中でパシャパシャやる、
これが人との健康なコミュニケーションのはかり方と言えるかな?
生きてる人間と対峙してるって言える?

でも、画面の向こうには、ちゃんと、生身の生きてる人間がいるんだよねー。

そう、いるんだよ、呼吸してる人がさぁ。
zipper系の服着てたり、凄い美声だったり、
マルメンの臭い纏ってたり、キス上手かったり(笑)、暖かい手をしてたり、いるんだよね、生きてる人間が。
その呼吸は、画面に羅列する文字からも聞こえなくはないけど、やっぱ小さい。寂しいやね。

インターネット上のコミュニケーションについて完全に否定することはできない。
でも私はパソコンのディスプレイを覗き窓としてしか認識できないし、しない方がいいと感じている。
画面の向こうにいるのは確かに生身の人間だけど、やっぱ生身のコミュニケーションとは大きな違いがあるよ。

っつーわけでさ! 初めに戻るんだけどさ!
飲みたいんだよ! 飲もうよ!
べつに都合つかんなら、夜の街で会わんでもいい、どっか可愛いカフェでケーキと紅茶でも、
マックシェイク単品で数時間粘ってみるのも、なんでもいい、やっぱ生きてる人間と直接話したいじゃないのさ!
あーでもやっぱ酒だよな! とりあえずアルコールだよな!
私遅くても終電で帰んなきゃだけどさ、東京・神奈川近郊にお住まいの方、または立ち寄る機会のある方、是非!!



誰にでも会いたいよ。
特に詩人には。表現に関わっている人には。
伝えたいって気持ちが愛しい。伝えられたい。伝えたい。


散文(批評随筆小説等) 酔狂人 in インターネット Copyright リヅ 2007-03-09 18:40:30
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