ありがとう
たもつ
雨が降っていた
陸地のいたるところに
がんもどきと
豆腐は今日も
売られていた
+
暑い日が続き
両親は
学校へと行った
届けたかったのだ
うちわをあなたに
+
アリの匂いが
両手からする、と
ガスのボンベを
取り替えている人に
打ち明けた
+
兄が
りんごを剥く
蛾が飛んできて
隣の窓からはいつも
海しか見えない
+
ありがとう
理屈や理由ではなく
瓦礫に花を植えて
弔いもたくさんしよう
嬉しかった少し触れて
この文書は以下の文書グループに登録されています。
アクロスティック