飛行兵
石田 圭太

俺は君の喉奥に居て
いつかの歌を聴いている

いや、ラ
ヴぃ
飲み込んでいる

俺はかつて
空に下りる全ての命は爆弾だ、
と言いかけてやめた
君に会えて嬉しい
四季が蠢いて
世界は蘇ったかの、懐かしい
伝説のように、懐かしい
緑が旋回している

かつて愛は無数のあばら骨の上に在った
君を愛するのが俺の役目だった
地面を灰にしてやろうか?
育めば豊かになるかも知れない
仲間でも踏みつけようか?
君の痛みがわかるかも知れない

バルス、
バルス、と佇むなら
俺はどうして此処に居る
暗い戸棚に叫びが開く
俺は君が治るならなんでもする
嗚ぁ、
今日も奇麗、世界の空は、一枚の、
共感するよ。
まったく
同感だ。
 (眠れる)
どこにでも
  (ついに、)
すでに、届いている気がする。
光速の、
    (眠れる)
それはついに光速の、光だ、
また命になる、眠れる、


自由詩 飛行兵 Copyright 石田 圭太 2007-03-08 19:41:22
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