生きるということ
mac

エレベーターの落書き

相合傘や名前の羅列の中に



これは

死ね

なのか

死にたい

なのか

少なくとも
楽しい落書きでは無い

人は誰だって誰にだって訪れる


知っているのに
リアルに思い出したくは無い

なのに
誰かはココに書いたんだなぁ

いつ爆発するか分らない
時限爆弾を抱いて生まれてくる私達は

その秒針がカチリカチリと進む音に
時に敏感で時に鈍感で

そんな爆弾を抱えながら
花見の予定を立てたり
夏休みの旅行の計画を立てたりするんだね

そのわりに
保険金の補償額もちゃっかり気になるんだ

これからしばらく
エレベーターに乗ったら



という文字を見ることになる

その度

死ね

と言われてる
気になったり

死にたい

と呟く
あなたの事を思ったりもする

私は生きたいなぁ
言葉が頭から出なくなるまでは
せめてそれまでは

時限爆弾の音をかき消すくらいの
言葉が見つかるその日までは



未詩・独白 生きるということ Copyright mac 2007-03-07 02:55:20
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