「 壊れた傘 」
服部 剛
嵐のあと
歩道に
棄
(
す
)
てられた
ぼろぼろなビニール傘
雲間から射す日射しに
一本だけ折れなかった
細い背骨が光る
あのような
ひとすじの
芯
(
しん
)
が
わたしもほしい
自由詩
「 壊れた傘 」
Copyright
服部 剛
2007-03-06 20:21:10
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