夜明けを待ちながら
ふぁんバーバー

ふかい夜のそこで
ひざをかかえていても
かならず夜明けはくる
地球が回っているかぎり…

かなしみのそこで
かなしみがつづいていくのは
じつは
あなたがあなたじしんで
かなしみを追いかけているから

まるで影踏みのように
かなしみを
かなしみたいから


かなしみをかなしみつくして
もうかなしむことができないほど
かなしんだら

ただ
じっと
ひざをかかえて待っていればいい

風にふかれて
波の音に耳をすまし
なんにも考えないでいい
時の自転に身をまかせて
夜明けを待ちながら
ただ
夜明けを待ちながら






自由詩 夜明けを待ちながら Copyright ふぁんバーバー 2007-03-05 20:13:38
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