ムクドリ
プテラノドン

          夕方、私達を驚かせたのは黒雲のような
         ムク鳥の群れだった。電線の下を歩く際には
       落ちてくる雷に気をつけなくちゃならない。
     鳥達を驚かせたのは、誰かが投げつけた
    (おそらく石か何か)ぶつかる音がある。
   鳥達は飛び立つと同時に、連れ去っていく。
  宝石や、もしくはそれと同等の約束を。
 つまり、私達は約束を忘れやすくて
いつだって 運命の神様は
首を吊った格好で
電線のなかを
ひそかにとおる        五千二億ターブの 
私達の声に
耳を澄まして
いる。


自由詩 ムクドリ Copyright プテラノドン 2007-03-04 23:50:18
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