弔い
智鶴
微かに響く鐘の音
哀しいその音に何を祈ればいい?
縋り付く必要も無い
この先から見えてくるだろう
痛み、憂い、泣くことの答えが
そしてその意味が
私は、ただ立ち竦んでいた
この鎧は脆くも崩れて
私は裸でしゃがみこむ
それでも貴方は私に剣を握らせ「戦え」と言うの?
腕を伸ばして
意味を求めて
例えそれが罪だろうが、愚かだろうが
それでも貴方はこんなにも小さな手を「握り潰せ」と言うの?
非情になるなら、何故泣いているの?
生きていると
これは誇りだと
腕を傷つけ
流れる血を確かめ
冷たい痛みすら、私には生きる為の温もりと知って
今夜、此処で眠ってしまおう