散りゆく季節
はちみつ草駄


黒いアスファルトに 雪が舞ったように
花びらが散っていた
前方からやってくる湿った空気が鼻を突く

藤の簪が揺れて二つの影重なる
垂れ桜の下眠るように誓い合った朝は
明るすぎる太陽が連れ去ってしまった

痕跡には
無数の、


                        ためいき









自由詩 散りゆく季節 Copyright はちみつ草駄 2004-04-19 13:38:26
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