メリー・クリスマス!!
はじめ
サンタさんはよい子の家の煙突に入る為にただ今ダイエット中だ
毎朝10?ランニング 縄跳び千回 腹筋五百回をこなしている
けどそれを終える頃にはいつも昼間になっている
サンタさんは一年に一回しか仕事がないので当然神様から貰う給料も一年に一回だ
食べ過ぎで生活費が無くなった時はアルバイトに精を出す
夢の配達屋で働いている
プレゼントは魔法の袋から出てくるがそれは神様から貰ったものである子供の家に着くと自然にその子の欲しいプレゼントが出てくる仕組みになっているのだ
そんなことよりもサンタさんは世界中を一日で回らないといけないから子供達全員の住所を覚えないといけないから大変だ
昔覚えた住所は絶対忘れない だから新しく生まれた子供の住所だけ覚えればいいのだ
しかしその住所を覚えるのにちょうど一年かかる
クリスマス・イヴのサンタさんに流れる時間は無限に近くゆっくりと流れる
一秒がヒトの人生に匹敵するぐらいの長さだ
赤い服がきちんと着られるまで痩せることに成功した
トナカイの体をよく磨いて橇を繋ぎ手綱を結ぶ
トナカイの鈴の音が辺りに響いて橇が少しずつ空へ浮き上がる
空には既に満天の星が煌めいており世界中で鐘の音が鳴りだした
サンタさんの吐く息は白い 空はとても冷たいのだ
はたから見ればサンタさんは地球の自転と同じ早さで世界中を回っている
しかし当の本人はそんなことも露知らずゆっくりと確実に一軒一軒回ってプレゼントを届けていく
最近は煙突がある家が少なくなったのでサンタさんはダイエットを少し怠っていたようだ
一件も間違わずに太陽の陰に隠れて月の動くスピードに合わせてプレゼントを届けていく
太陽が昇る頃 ようやく全てのプレゼントを届け終わる
サンタさんはふぅーっと大きな溜め息をつき 妻のいる家路を急ぐ
これからぐっすりと眠るのだ おっとその前に妻へのプレゼントを買っていかないといけない
家へ帰る前に私服に着替えてある街でプレゼントを買うサンタさん
よい子のみんなへ メリー・クリスマス!!