ラッキーストライク さよなら私たち  〜高校生の頃 〜
さくらほ

自分だけ
なぜか強烈な違和感
最後まで慣れなかった一年六組

かりそめの友といる
休み時間
授業の方がマシだと思った

ちょっとだけ
おしゃれになった気がした
初めてつけたコンタクトレンズ

ファーストになる事は出来なかったフルートは
今は大事な子供のおもちゃ


憧れの先輩と歩く帰り道
美しい夕日とがりがり君

四階の部室から見える校庭の
野球部の彼がいとしくて

会えぬけど 決して忘れないだろう あなたにもらったのもの 私である自信


今でも続く友達と
笑顔溢れた東の端は愛すべき二年十組

深夜までラジオを聴こうと頑張っても
目覚めた時はいつも朝

合宿で煙草をふかす友達に
マジでキレたマジメな私

アルバイト
初めて自分で得るお金
使うも嬉し
貯めるも嬉し

彼がいるのに
別の人が好きになる
情けなくて涙が出る

ゆるゆると
いつの間にか傾いていった
歯の勉強をする大人の人


裏切りは いつか自分に 帰るだろう 罪の重さに 一番泣いた頃

助手席に
制服で座る高校生
大人じゃないから
大人のふりで

車で聴く洋楽はどれもが知らないもの
それでもいつしか
口ずさむ

どの銘柄も興味ないけれど
ラッキーストライク
今でも分かる

見上げれば
必ず私を見下ろしてくれる
そんなあなたは
182cm


落ちてると
見に行かなかった合格発表
合格通知来ても
信じられず

卒業


自由詩 ラッキーストライク さよなら私たち  〜高校生の頃 〜 Copyright さくらほ 2007-03-03 19:48:33
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