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たもつ
ホームで君が歌を口ずさむ
それはとても良い音なので
お墓のようなものと間違えてしまう
床に書かれた落書きが
羽をはやして飛び立とうとする
言葉はそんなことをしてはいけない
小さな子供が言い聞かせている
母親は少し遠くにある他の幸せを夢みるように
真新しいブラウスに身を包んでいる
僕が君にあげられるものは
一緒にいる理由だけかもしれない
という言い訳をすると
陽のあたる方に
僕らの目と同じ色の列車が到着する
自由詩
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たもつ
2007-03-02 14:55:42
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