あの頃の歌を
なごまる

瑞々しく艶やかに咲き誇る
美しいうたの清潔な狂気が好きさ
そのころ若干ケダモノだった僕は
海の家で発情中でした

研ぎ澄まされて突き刺さる
哀しいうたは清潔な兇器なのよ
そんなドMさんとその仲間たちが
海を目指し北上中

やがて出会うことになる僕らが歌う
美しいうたと哀しいうた

海を汚してしまうハメになっちまった
罪人たちの末裔の一人として
苦しみの大地に生まれ
幸せな夢を追い求めながら
癒されない傷を舐めて
海を望み生きるだけさ
たとえ夜がきても

渇いた心が砕けてしまう前に
涙の雨を飲み干して
幸せな夢を追い求めながら
癒されない傷を舐めて
海を望み生きるだけさ
たとえ夜が明けても



(2006.美しいうた改訂)



自由詩 あの頃の歌を Copyright なごまる 2007-03-02 00:52:34
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【武人の言葉遊び】