蔦谷たつや

いつ春はやってきて
いつこの人は去っていくのか

春は花粉をちらかして
くしゃみや、いやな目のかゆみたちを
無言で持ってきてくれるじゃあないか

春に熊はいよいよ目覚めて
作物奪いに民家を襲って、撃たれてすぐに死んだんだ
春は僕らに警告してるのだ

君には春が迷惑か?
春は善か?はたして悪か?
春が欲しいか?いらないか?

僕は春が大好きだ
春のない国になど、一度も行きたくありません
春を嫌いな人ならば、僕は仲良くなれません
さくらや梅が咲いていなくとも
僕は春が大好きだ
行くなといっても去っていく
僕は春が大好きだ

いつ春はやってきて
いつこの人は去っていくのか









自由詩Copyright 蔦谷たつや 2007-03-01 02:01:39
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