喪失
ひめと


学校のパソコン授業の最中に
こっそりおきにいりのところに行ってしまうような

そんなスリルあることを
愛していた。

それはたとえば
あなたと手をつなぐこと、

あなたが泡になって空気にとけてしまっても
消えてしまっても

それを
愛している。

にじの見えるこの窓から
熱々のコーヒーで舌をやけどして
ついでに涙をこぼして

それでもあなたを
愛していた。

愛している、


自由詩 喪失 Copyright ひめと 2007-02-28 20:51:29
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