残響
ユキムラ

真っ青な空を見上げていたら
ふと死にたくなった


昨夜抉った手首の傷が
じん・・・
と疼いた気がした


焼け焦げた丸太を見付けて
其処に焼け爛れた己の幻影(かげ)が重なる




私は如何かしている・・・




冷たい風が吹いて
遠くで聞こえる誰かの笑い声に
背を丸くして耳を塞ぐ


(・・・こわい・・・)



楽しそうな他人の声が怖く感じられる様になったのは
いつからだったのだろう


自由詩 残響 Copyright ユキムラ 2007-02-25 17:26:52
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