くらげとのくらし
ふぁんバーバー

あおいカーテンの
こちらがわで
くらげとくらしています

くらげはいつも
ふらふらゆらいでいるだけです
わたしがねてても
おきてても
ゆめをみてても
みていなくても

この街はすきです
かいものかごがにあうから
ゆうごはんのにおいがするから
くらげもときどき
かいものについてきます

くらげはほねがないくせに
なんこつだとか
とんこつだとかがだいすきです
わたしは
自転車をこぎます
くらげはせなかで街をみるだけ

わたしはときどき
かなしくなって
くらげのせなかをつまんでみます
くらげはくすぐったそうに
みずのなかでねがえりします

みんなくらげをみて
なんで?
ってゆうかおをします
わたしはいつもくらげのわるくちをいいます
でもともだちがくらげのわるくちをいうと
なんでか
むしょーに
はらがたつのです

くらげはきょうもくらげです
ふらふらゆらいでいるだけです
あおいカーテンのむこう
東京の夜はあかるくてくらい

それでも
たのしいくらしです
くらげのいるところが
わたしのいるところなのです






自由詩 くらげとのくらし Copyright ふぁんバーバー 2007-02-25 16:00:36
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