ある冬の夜更けにて
もしゅ

祟り神にやすらう 
白ヤナギにたたずむ 
しらさぎの肝。
ひとり 
いぶりがっこはたたずんで
ありました。

たまゆるもくずの茎には 
血まめつくってこさえた新宿NSビルの 
こころ残りが
叫びながら 
ヒノキかじっており 

ざしきわらしはいつになく 
くやしく 
ほそぼそと 
緋の目ちぎっていて
「土曜の夜だからすこしは」とわけのわからないことをいい。

トトカルチョの千枚漬け
公衆便所でないてました。

夜は
ふけていきます。




未詩・独白 ある冬の夜更けにて Copyright もしゅ 2007-02-24 00:17:59
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