かいちゃんと春
未有花

なかなか歩かなかった
かいちゃんが
とうとう歩き始めた

まだよちよちだけど
少しずつ歩く距離ものびて

もう少し歩くのが上手になったら
まあたらしいくつをはいて
お外をいっしょに散歩しよう

君にとっては二度目の春
庭にはたんぽぽや
おおいぬのふぐりや
ふきのとうも顔を出して
君のことを今か今かと待っているよ

風の匂いや花の色
草のやわらかさ
君が知るきっと初めての春の鼓動

一歩一歩大地を踏みしめて
いろんな春に会いに行こうよ

かいちゃんが歩いたよ
かいちゃんが歩き始めたよ

みんな 待っててね



自由詩 かいちゃんと春 Copyright 未有花 2007-02-22 09:24:20
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大きくなあれ!