大人ずきん
暗闇れもん

この世は思ったよりも残酷で
どこまでも冷たくきれいだった
いつか見た氷の女王のように
心が凍り付いて
温かな鼓動さえ隠してしまう
一人で公園で鼻を赤くしてそんなことを熱心に夜空に語った

拍手が静まり返った木の向こうから聞こえたので
キャと小さく叫び

あたたかな家への帰り道を急いだ



自由詩 大人ずきん Copyright 暗闇れもん 2007-02-22 01:00:41
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
街の魔女より