果して愛は・・・
こしごえ

果して
愛は
枯れないだろうか

愛はいのちを生かす
愛はすべてに宿っている
愛は忘れ去られることはない

しかし果して
愛は
死なないだろうか?

木の葉が光をみつめている
かたわらで小鳥が風へささやいている
その下で私は呼吸をしている

いくつもの時をこえて
あいに来た
その手の温もりは
たしかなまぶしさをもって
つながっている

光の道の途中で
かなしさにとけた透明な闇が
波紋となって響いている
最果てのように想像もできない境地へ
芽吹くのはどんな花だろう

この手に持った
鉛筆はあさってを知ることもできるのに
この鉛筆の先は
いまでも「愛」とは上手に書けないでいる









自由詩 果して愛は・・・ Copyright こしごえ 2007-02-21 11:09:44
notebook Home 戻る