Angel’s Nonsense
三架月 眞名子


私は悪魔に生まれたかった




その羽根も

肌も

服も

心さえも

すべてが真っ白で

穢れのない



神の慈愛と

人々の敬愛を

一身に受ける存在



なのに

なぜ愛を語ってはいけないのでしょう?

なぜ愛を育んではいけないのでしょう?

どうしてそれが禁忌なのでしょう?

たった一人を愛し抜けないものが

どうして大勢を愛せるのでしょう?



だから私は

自由な人間が羨ましい

気ままな悪魔がねたましい




だから

私は悪魔に生まれたかった




本当は

たった一人に

強く強く愛されれば満足なのです




どうか許してください

神様・・・




自由詩 Angel’s Nonsense Copyright 三架月 眞名子 2007-02-20 22:53:23
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