聖火ランナー
1486 106
それでも人は幾多の過ちを
乗り越えてここまで来たんだろう
それでも人は躓きながらも
果て無き道を駆け抜けて行くんだろう
消さないで 小さな炎でも
負けないで 確かな光を
それでも人は傷つくたびに
立ち止まったりするのだろう
それなら皆で炎を分け合い
再びそこから走り始めよう
消さないで 小さな炎でも
集まれば 大きな力になる
取り巻く風は勢いを増して
進む事が困難になっても
人はかすかに燻る種火を
天高く掲げ走り続ける
消さないで 小さな炎でも
いつの日か 誰かを照らし出す
そして炎は消える事なく
次の世代へ受け継がれていく
繰り返される命のリレーの
バトンを今君が握っている
自由詩
聖火ランナー
Copyright
1486 106
2007-02-19 13:53:03