蕾
佩慈の工人
かなわない風が巻き込まれる
斜めに落ちる こすりつけられた熱のあった
触らない高さ
鳥がいやそうに羽根を打って
冬を越してしまうのかもしれない
固まりついた葉の向こう
紐をつかんで ここでは飛ばない
だから 喉も宙に引かれて
風を吸う
自由詩
蕾
Copyright
佩慈の工人
2007-02-18 20:33:34