ゆきごおり
紫翠
ひきはじめの風邪と
冬の雨
足元の雪氷
淡い恋をしています と
誰に告げよう
おわるために
生まれるわけではないけれど
指先をゆっくりと冷やす
雪氷よりも
はかないと 知っている
せめて
忘れないでいましょう
一瞬 笑ったあなたの顔を
自由詩
ゆきごおり
Copyright
紫翠
2007-02-17 23:57:59