ノック
たもつ


野原の真ん中に
ぽうっと突っ立ていたら
ノックの音がした
誰からも忘れ去られたドアが
今日も何処かにある
もうそろそろ
出たほうが良いのかもしれない
ノートの隅に書いた
遺書のことを思い出して
走ることにした


自由詩 ノック Copyright たもつ 2007-02-14 18:49:08
notebook Home 戻る