雨滴
水町綜助

曇天より雨粒が落ちる
空中でその一粒はふるえたわみゆがみ散り
ながい無重力感に沸き立って落ちる
ふとかたわらをみれば
そこここに
ふるえる塊
ふるえる塊
ふるえる塊
塵芥混じりの水滴
風で流されるよりほかは
ただただ地面に落ちてゆくだけ


自由詩 雨滴 Copyright 水町綜助 2007-02-14 10:19:39
notebook Home