真夜中の境界線
はじめ
夜になると詩を書きたくなる
しかも午前零時過ぎた真夜中に
不思議な生き物達が僕の胸の中でうずく
彼らはパレードや催しものをやりたがっているらしい
当然僕もそういうものが好きだ
辺りに静寂が生まれている
機械虫(電化製品)がビーッ ピーッと鳴いているだけだ
僕はこの時間を楽しんでいる
自由に書きなさいと左脳は言った
右脳は黙ったままだ
トーストを二枚食べるようにもう一遍詩を書こうと思う
ゆっくりとくつろげる場所
宇宙の上じゃなくて雲の上でもなくて
自由に才能が咲き誇る一時
僕の頑なな目は創作の完成度を上げる為に睨んでいる
胸に洞窟が開いて 僕の…幻聴が聞こえる
創作とは冬の屋根に垂れ下がった氷柱のようである
詩全体を把握して言葉を選ぶ
僕は黙々と言葉を下げる
僕が今どこでどのぐらいのレベルなのか分からないけど(途方に暮れた)
アメリカの砂漠地帯に伸びる道路の傍のような場所で立ち尽くしている
こう書くと気分が晴れる
大晦日は詩作について一番考える時だろうなと思う
これはエッセイじゃない
午前零時半を過ぎると静寂さは消え僕だけに熱だけが残る
期限のある幸福だった
この詩は結構固い
読みにくいとかそういうのじゃなくて
あほうどりの尻羽に流れ星がくっついてキラキラと落ちていく
そうするとまた静寂さが戻ってきた
毎日詩を書くことはできないが
よし書こう と決めたら真剣に書く
心の中に堅い物を感じたらその詩はきっと上手く行くだろう
なごり雪
群青色の夜空
起きたらまた僕は詩について考えるだろう…