ぼくにできること
哀音
初めて本気で凹んだ君を見た
僕の手を握って言ったね
泣きたいのに泣けない
泣いてばかりの僕にはあり得ないド忘れ
涙は悪いモノを出してくれるんだって
何かで読んだよ
いま君の中には悪いモノが満タンなんだろな
だけど僕は泣き方の説明書を持ってない
泣かせてあげられない ごめんね
ごめんね ごめんね
そう思ったから
帰りはヤケにはしゃいだんだ
大声出して笑ったんだ
要らなそうにする君にもたい焼きを買って
うまっ!!ってデカい声だして
静かな君にも
うまっ!!って言わせて
それしか出来なくてごめんね
笑わせるしかできなくてごめん
それしか出来ないからせめて
それで君が救えたらと思う
救うなんておおげさだけど
それでもその思いは消えないの
どうか僕の起こす笑いで
悪いモノが空っぽになりますよに