80、雑草 【ざっそう】
雨宮 之人

ひとくくりの名で
呼び習わされた私たちという存在
名前ごと踏み潰されて
それでも再び季節は巡って

そう、思えば芽生えから危機
タイミングよく行事が狙う
競争とは名ばかりで
それでも私たちは進化していく

生きている
生きてゆく
名もなき私たちは呼吸を繰り返して

存在の意味を生命は唄う
その声が聞こえないか?
喜びは、足下から震えて伝う


自由詩 80、雑草 【ざっそう】 Copyright 雨宮 之人 2007-02-12 22:29:04
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