サラリーレディ
さき


曖昧だ
曖昧だ
あーいまーいーだ
私の位置がそもそも
曖昧って
いうの


喉に焼け付く
胃液の味を堪能し
駅のトイレの水を流す

うずうずと流れ
あの星
美しいわね
とか
所詮お花畑の住人にはなれないのよ

それなりに相応しい渦の中心に向かって叫ぶ
愛を叫ぶ

通勤カバンがやけに重くて
残業
接待
ストレス
セクハラ
挙句に
不毛な飲み会
何それ
どれが美味しいの
甘いお菓子と
午後のティー
雲母と書いて
きららと呼ぶ
子を育てる

小学生の私は言っていたのでした

あの角回ったら
次のステージ
そう
足踏みしている間に
うまい人たちは
次へと進み
アナタもえらいわ
大変ね
アタシたちにはとても出来ないわ
って誉められて

いつまでも来ない
バスを待って
重いカバンを提げて
明日の朝も
二日酔いの頭で
サラリーレディって
つらいわって
嘆くの


つらいわ






自由詩 サラリーレディ Copyright さき 2007-02-10 06:48:57
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