クローバー
なかがわひろか
私とあなたの名前はクローバー
たった一人の願いを叶えるために
生まれてきた
隣同士にいつもいるあなた
泣きたくなるくらいの
優しい気持ちになる
誰かの願いを叶えるために
いつかバラバラになってしまうでしょう
けれどその日が来ても
離れ難き思いを
忘れないでいましょう
たくさんのきらびやかな
美しい瞳に見つめられて
映る私たちは
なんて幸せでしょう
私とあなたの名前はクローバー
泣きたくなるくらいの
優しい気持ちは皆の中に
誰かが瞳は鏡だと言った
あなたと私が映った瞳は
本当に
本当に
きれいな鏡
私とあなた
クローバー
(「クローバー」)