照れ屋の太陽
なかがわひろか

じりじりじりじり照りつける
いつまでたっても照りつける
にらみ返せば目が痛む
じりじりじりじり照りつける

直視されない太陽は
いつだってひとりぼっち
世界中の人に愛されようとしても
誰も自分を正視してくれない

本当は照れ屋なだけだろう
見つめられると照れるんだろう
だからいつだっていつだって
そんなに赤く燃えているのさ

そんなんじゃ
いつまで経っても
誰も見てくれや
しないよ

眩しいものは
崇められる
けれど
眩しすぎるものは
厭われるのさ

眩し過ぎた
照れ屋な太陽

あんたいつだって
ひとりぼっち

(「照れ屋の太陽」)


自由詩 照れ屋の太陽 Copyright なかがわひろか 2007-02-07 18:33:59
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