甘い恋歌
愛心

もしもまた、君に巡り会えた時は
二度とその手を離したりはしない。
握り合う手が僕等を繋ぐ、たった一本の赤い糸。
揺らめき立つ変わらない桃の花が
ひらり
花びらを落とした。

僕等は僕等でしかない。
何も見えないよ。
君の心がわからない。
傍で笑うしか、僕には出来ないのかな?
君が隠したままの行き場のない悲しみは
僕が奪って闇の中へ捨ててしまいたいのに。
君の悲しみが入っていたところには
新しく幸せを埋めてあげればいい。

近づく度に愛しくなるね。
僕の世界一大切な人。

許されるのならば
永遠に君の傍で守り続けたい。

桃の花びらが風に舞い上がり
僕らの姿を隠した。







「――――――っ」








ああ、愛の味って
こんなに甘いんだ・・・・・・。


自由詩 甘い恋歌 Copyright 愛心 2007-02-07 17:32:24
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