エネルギー
ポッケ

5526℃の太陽熱は
約1億5000kmかけて地表に届き
夏にはいやというほど
冬にはものたりないくらい
ぼくらにその存在を感じさせる



ヒトの体温は
魚類には熱すぎて
触れると火傷するという



ぼくは
どれだけの熱を放出すればきみを快適にできるだろう
きみに僕を感じてもらえるだろう

ああ

きみのまわりで
空気の対流がとぎれたとき
きみが
目元にかすめるような熱気を感じたとき

そんなときには

ぼくの放射熱である可能性を

疑ってみてはくれまいか







自由詩 エネルギー Copyright ポッケ 2007-02-06 21:09:42
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