水在らあらあ






キャッチボールする
子供のときのように
幼馴染と
キャッチボールする

幼馴染の大ちゃんの球は速い
少年野球やってたから
川島イーグルス
俺は 嫌いだった

疲れて
公園のブランコに座って
タバコを吸う
酒を取り出す
イタリアの酒だ
乗り継ぎが長くて買った

一口飲んで
何でおまえ養命酒持ち歩いてんだって言うから
俺はベンチから転げて笑う
砂場の砂を掻いて

大ちゃんがここにいるから
俺は旅をするんだ
りょう君もタマリンもハッチもシマもここにいる
だから俺は旅を

なあ世界は広いんだぜ
すてきな女の子もたくさんいるぜ
風俗嬢と付き合ってる場合じゃないぜ
金貸して 逃げられてる場合じゃ

ストレート 本気で投げてよ
俺の手はしびれる
心には 血をにじませて
見てんのかこれを なあ かみさま

かみさま
かみさま
どこに行くのですか
俺達は
どこへ行ってもいいのですか
大ちゃんは
ここでいいのですか
俺は
これで
いいのかよ

じゃあね
ばいばい
またやろうぜ
ああいいよ
歩いて帰るよ
なあ


わがままに
生きなよ



疲れて
俺が眠る木の根元には
星屑のひとつぶぐらい置いといてくれ
朝そいつをパンと少しの葡萄酒と交換して
また歩き続けられるように








自由詩Copyright 水在らあらあ 2007-02-05 07:51:33
notebook Home 戻る