君の街まで桜色のバスに乗って〜それから〜
はじめ

 君の街で喫茶店を開いてから八年が経つ
 今年も染井吉野が色鮮やかに咲き乱れる
 桜色に滲むトンネルを通って君に会いに行くよ
 今までの経験を基にして書いた詩で賞を貰ったよ
 今度詩集が出るんだ タイトルは「君の街まで桜色のバスに乗って」
 君は近くて でも遠い場所に住んでいる
 天国と言ってもいいかな
 桜色のバスに乗って君に会いに行くよ
 君の街から「桜色の君」の元へ 気の遠くなる時を越えて

 目が覚めると君の家の前にいるんだ
 扉をノックすると 君は微笑んで家から出てくる
 君の作った料理を一緒に食べるよ
 もう君の声は聞こえない その代わりいつだって君に会える
 君のことが嬉しい もうこんなに会ったのに胸がまだドキドキする
 キスをしたいと思うと君に想いが通じるみたいで同時にキスする
 僕は幸せだ 君も幸せそうだ
 いつまでもこんな幸せが続く
 僕が死んでからも ずっとずっと
 この世界が亡くなってもずっとずっと
 僕と君で一つになるんだ
 二人で繁栄を静かに見守って
 平和を保つんだ
 他の生き物達にも幸せを分け与えるんだ
 それはいつまでも永遠に続くんだ
 桜色のバスが今日も君の街と君を繋いでいる


自由詩 君の街まで桜色のバスに乗って〜それから〜 Copyright はじめ 2007-02-05 05:48:12
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君の街まで桜色のバスに乗って