崖崩れひとつの眼差し
カンチェルスキス





 ひまわりの種から奇妙なものが出てきた
 日の光に照らされてそれも見えなくなった
 踏まれてできた穴は開いたままで
 人間の余地のない人間が
 銃弾にさらされて
 前歯を試している
 自分の前歯を試している
 
 


 


自由詩 崖崩れひとつの眼差し Copyright カンチェルスキス 2004-04-10 19:01:33
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