バス
ツ
灰色にひろがった空からは
いまにも雨が落ちてきそうだった
風が生暖かった
通りの建物がいつもより大きくみえた
ミニバイクが飛び出してきた
すぐ頭の上をゆっくり 飛行機が横切った
軒先には綺麗な花が咲いていた
でも なんであんなものが地面から生えているんだろう
運転席の向こうのフロントガラスは
魚がいっぱい入った水槽みたいにでかかった
なんだか恐竜の背中に乗ってるみたいだった
ひろしはバスの窓から外をみていた
自由詩
バス
Copyright
ツ
2007-01-30 23:11:54
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