怒りの日
atsuchan69

もはやしとではなかった 

つまり藻は、
一緒に暮らしていた椰子と
買い物に出、
花を買ったのである。

苛々 )))
「ちがうちがう、
もはやひとではなかった 

あ、
しとじゃなくひとだったの?
――たとえば、
「えんぺつ」にせよ
鉛筆と言わなくとも僕には判る
よーするに、人手が足りないのだ

苛々苛々 )))
「いやいや、
もはや人ではなかった

お金がなく
付添いの家来を差出してまで
買うほどの価値のある花なのである

苛々苛々苛々苛 )))
「あのねぇ、
もはや人では、なかったの

はて、モハヤ人ってどんな国の人?

苛々苛々苛々苛々 )))
「これで最後、
最早、人・で・は、な・か・っ・た

え?
最早ってやつ、
人間じゃなかったのかよ。
変わった苗字だな

苛々苛々苛々苛々苛々 )))
「こらー、
オメーのことだぜ!



自由詩 怒りの日 Copyright atsuchan69 2007-01-30 02:35:53
notebook Home 戻る