だらだらと過ごそう
望月 ゆき

何も考えずにだらだらと過ごそう
もう 何も

カーペットの端っこが折れていても
直すのやめよう
キッチンの床に水滴が飛んでいても
ぬぐわないでそのまま

部屋の隅にもしかして
わたぼこりとか発見するかもしれない
けれども 放っておこう

誰かからの電話も出ない
誰からかなんて考えないでいよう

ソファの上で寝転んだまま
立ち上がることさえ躊躇しよう
そうやってだらだらと過ごそう

完ぺき主義が
邪魔しようと必死だけれど

なにもかも 
いっぱい考えすぎて

なにもかも
失ってしまったことのある
ぼくだから


自由詩 だらだらと過ごそう Copyright 望月 ゆき 2004-04-10 00:30:01
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