リフレクター
藤原有絵

鼓動が流した涙三滴
其の肌をつるりと滑った
コンクリートも濡らせない

君の闇も淋しさも
そっと含んで
どうかもっと強い光で返す

望むだけ時間を食んだらいい

眩くなってまた生まれて
君のもとへ駆ける想い

僕の目蓋におちる陽光
君の手のひらに募る願い

其れ全て
いつかの指標へ
逸れてもかえって

眩くなってまた生まれて
君のもとへ強い光で

今はまだ鈍くても
もう間もなく
熱を含むリフレクター


走っていける

どんどん光が繋がって

掴んでいける

何度でも

生まれる

呼吸のように





自由詩 リフレクター Copyright 藤原有絵 2007-01-29 02:12:44
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