風の里
ぽえむ君

坂を上れば風の里
力弱まり留まるも
風から風へ向きを変え
遠い空へと旅に出る

坂を下れば風の道
力の限り流れ出し
風と風とが重ねあい
遠い街へと旅に出る

目には見えない風の里
けれどもそこに無が動く
生きることへの躍動が
天へと向かい渦を巻く

耳を澄ませば風の声
けれどもそこに無しかなく
生きることへの鼓動のみ
人へと向かい心打つ

坂を上れば風の里
坂を下れば風の道


自由詩 風の里 Copyright ぽえむ君 2007-01-28 21:39:27
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