ザ・女子高生〜最後のサムライよ〜
なかがわひろか

そこのけ、そこのけ
彼女が通る

男前のあんたらも
富を振りまく殿方も
国を動かす権力者も
彼女の前に道をお作り

一人いれば可憐の花
二人そろえば羨望の眼差し、道が空く
三人よれば弓は鋼、敵は無い

そこのけ、そこのけ
女子高生が通る

現代に生ける
最後のサムライ

斬られることは覚悟おし
今世に生けるサムライは
言葉の妖かしで
道行く悪を倒し歩く

金は持たねど高楊枝
言葉を使え
武器は要らぬ
さあ、さあ
戦の隊長よ
無敵の彼女に立ち向かえ

この国という戦場を救う
最後に残された
たった一つの必勝の者たち

さあさあそこどけ
女子高生が通る

この世に生ける
最後のサムライ

三つ年の短き命
恋する乙女
世界の果てまで
燃え尽きん、と

(「ザ・女子高生〜最後のサムライよ〜」)


自由詩 ザ・女子高生〜最後のサムライよ〜 Copyright なかがわひろか 2007-01-28 00:06:36
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