風には詩がある
ぽえむ君
風には詩がある
時に哀しく
時に喜び
時に怒り
時に笑う
聞こえるだろう
空から降りてくる詩を
山々を越えてくる詩を
海を渡ってくる詩を
森の木々を通り抜けてくる詩を
川を流れている詩を
それは永遠の中で繰り返しながらも
そこに同じものは一つとしてない
人にも詩がある
時に楽しく
時に痛み
時に泣き
時に愛でる
伝わるだろう
自分一人しかいない孤独の詩を
誰かに伝えたい切ない詩を
大切なものを失ってしまった白い詩を
共に生きようとする勇気の詩を
すべてを受け入れたい愛の詩を
それは一生の中で繰り返しながらも
そこに同じものは一つとしてない