遠くでひらく窓
青色銀河団

遠くでひらく窓にも
タンポポの慕情があふれている
薄いぼくらのかげなど
よみがえるはずもなく

ない風の群れに、まじわり、
朝のひかりに、濡れ、
ぼくらの、
冷えた熱は、
ぴんと、尖っている、
しずくが、
つたわりおちるけれど、
それは、
けっして、
涙などでは、なく

あやまちに、まざり、みちて
たったひとりのわれわれは、
かろうじて、
たっていられるのだ



*
**
*


きっと伝えなきゃ、
黒でんわ握りしめ
淋しい声でありがとうって、
まだ
時はきていないのだろうけど

さようなら
水辺リで出会えた幽霊よ!
つかまえてもつかまえてもこの手をすりぬけて
かれもまた
ひとりぼっちで

夜になると満天の星空から大声ばかりが飛び交って
不意にながれ落ちるばかりな訳で、




未詩・独白 遠くでひらく窓 Copyright 青色銀河団 2007-01-22 23:44:43
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