おやすみなさい
九谷夏紀

私あなたに
告げてみた
「おやすみなさい」って
私そろそろ寝なきゃいけない
身体も疲れてしまったの
あなたと話して
笑って
泣いて
楽しかったけど
私すこし休まなきゃ
いつ起きるかは
わからないから
あなたが私の目覚めを待っている必要はないの
いつか私は
ここちよい眠りから
目を覚まして
そのときあなたがいなかったら
きっと
とてもさみしいけど

その静けさにあなたを感じることができる
立ち去るときには
窓を開けておいてくれる?
風が入ってこれるように
風は私の髪をなでて
いつも私をなぐさめてくれるから
あなたは眠らない人だから
私と一緒に寝られない
そんなあなたに
私から
「おやすみなさい」と言ってあげる
あなたには
のびのびとしたおおぞらが似合う
私の部屋は束の間の休息場
だから

そろそろ
おやすみなさい


自由詩 おやすみなさい Copyright 九谷夏紀 2007-01-21 17:54:58
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